かみさまぼくは

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きみのすきとぼくのすきはちがうんだ。






それはまあ、僕も年頃の男だ。
性的な興味は人並みにあるし、
好きな女の子とはそういうことをしたい。
手をつないだり抱きしめたりキスしたり。
何をするでもなく触れ合いたい。
ことばだけでなく、からだでつながりたいって思うさ。
仕方ないじゃないか、好きで好きで好きで。
それだけでいっぱいいっぱいになるくらい好きなんだ。


君は無造作に僕の手を取る。
僕の腕に君の腕を絡めて微笑む。
何の気負いも無く自然なそのしぐさが少し切ない。


君は僕を好きだ。
でも、僕が君を好きなほどじゃないんだよ。


口元に付着した、ソフトクリームを拭えなかった僕の気持ち。
君の口元を見ることすら出来なくなる僕の疚しさ。




どうしてだろう。
君は好きな僕の気持ちは、汚れているような気がするんだ。




end.


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