はぴば☆清春A

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急遽、携帯にて連絡を取り、
誕生日プレゼントを選ぶのを手伝って欲しい旨を
相談すると、全員快く引き受けてくれた。
電話かメールで相談に乗って貰うつもりでいたが、
今夜の予定が空いているらしい
翼君と一君、瞬君、悟郎君が
わざわざ付き合ってくれることになった。

(なんだかんだ言って、仲が良いんだなあ)


定時に、すぐさま席を立つ。
校門に、派手な車が止まっている。
下校途中の女生徒が遠巻きに見ている中、
翼君が手を上げた。

「ごめんなさい、待たせた?」

「少しな。 さっさと乗れ」

小走りに近寄ると、運転席の永田さんと目が合う。
年齢を感じさせない人だ。
軽く会釈し、後部座席に乗る。

今は、午後七時だ。

「まず、俺の家に行くぞ」

「・・・え」

「Operation だ。既に他の奴等も俺の家にいる」

「あの・・・あの、誕生日のプレゼントなのよ?」

「Surprise なんだろう・・・?
だったら、俺に良い idea がある。
フ・・・黙って俺について来い!」

「翼君・・・張り切ってくれるのは、嬉しいわ。
でも・・・凄く不安なんだけど・・・」

私は、選択を誤った気がひしひしとしていた。
翼君は物凄くわくわくしている。
一体何を考えているのだ。


私は言い知れぬ不安を抱えたまま、
最高にご機嫌な翼君の鼻歌に耳を傾けた。
窓に映る景色を眺めるうちに、
うとうとしてしまった。
目が覚めたときには、豪壮な億ションがそこにあった。


そして、私は思い知るのである。
彼らは、今もB6なのだ、と――。







to be continued



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