傍においときたいから





出来るだけ長く傍にいて欲しい。
永遠の愛情など、俺は信じない。
ただ、可能な限り長く、傍にいたい。


無茶を言って、困らせて、
他愛ない軽口を叩き合って、
いつでも、お前と過ごしていたい。


束縛を嫌う俺を、まるごと作り変えてしまった。
他者を所有することなど、幻想に過ぎない。
それでも、・・・お前は、俺に夢を抱かせる。


「・・・俺が、良いと言うまでは傍にいろよ」


手遅れなのは俺の方。


お前なしの世界は、どんなにか味気ないだろう。











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